【決定版】アオラキ/マウント・クック国立公園を存分に楽しめる歩き方!《Part 2》

夕焼けに染まる アオラキ/マウント・クック
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ニュージーランドに観光に来る人だけでなく、世界中の登山家が憧れるアオラキ/マウント・クック国立公園。世界自然遺産として登録されている4つの国立公園「テ・ワヒポウナム」のハイライトと言っても過言ではありません。万年雪と氷河に輝くアオラキ/マウント・クック、氷河が溶けてできた3つの湖、標高の高い場所に生息する生き物や草花など1カ所に見るべきものが満載です。今回はアオラキ/マウント・クック国立公園の見所と楽しみ方を紹介します。今回の《Part 2》ではセアリー・ターンズ・トラックとタスマン・バレー・トラックを紹介します。アオラキ/マウント・クック国立公園の概要と宿泊地、ケア・ポイント・トラックとフッカー・バレー・トラックについては《Part 1》で紹介してますので併せてご覧ください。

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セアリー・ターンズ・トラック(Sealy Tarns Track)

マウント・セフトンの懸垂氷河を間近で体験することができるコース。急な斜面を階段で登るため体力と気力が必要だが、登り切った時の達成感は代えがたいものがある。

アクセス

ケア・ポイント・トラック、フッカー・バレー・トラック、セアリー・ターンズ・トラックの3つのコースは全て「ホワイト・ホース・ヒル・キャンプグラウンド(White Horse Hill Campground)」にスタート地点があります。

キャンプ場の横にトレッキング用の大きな駐車場があるのでそこに車を停めましょう。キャンプ場にはトイレや流し台、ゴミ箱があるので、ここでお昼やトイレを済ませておくほうがいいです。

セアリー・ターンズ・トラックのスタート地点は駐車場の西側にあります。ケア・ポイント・トラックとスタート地点は一緒です。15分くらい進むとセアリー・ターンズ・トラックとケア・ポイント・トラックの分かれ道に辿り着きます。セアリー・ターンズ・トラックは左に曲がります。

コース内容

コースの序盤は林の中を進みます。しっかりと整備されているのでとても歩きやすいです。

林の中を進む

このコース、実は90%が心臓破りの階段です。トレッキングのスキルなどは必要ないですが、かなりきついです。私たちは登り始めてすぐに心臓がバクバクなっていました。普段こんなに階段上らないからな…。なので少し階段を上ったら少し休憩という感じでゆっくり進んでいきました。

セアリーターンズの階段
階段・・・
ひたすら階段
そして階段・・・

でも、階段で急な斜面を上がっていくので、少し登るだけで背後にフッカー・バレーと氷河に覆われた山々の景色にすぐに出会えます。

ただひたすら修行のような登り階段を上っていくと、突然階段がなくなり、そして平坦な道になります。ここがゴールです!

セアリーターンズゴール

ちなみにセアリー・ターンズ・トラックのターンズ(Tarns)というのは「山中の小さな池」という意味で、本当に小さな池がありました。たったアルファベット4文字でそれだけ表せるってなんか凄いですね。

目の前にはマウント・セフトンの懸垂氷河が!

懸垂氷河

ケア・ポイント・トラックでもマウント・セフトンの懸垂氷河を見ることができますが、間近に懸垂氷河が見れるのはセアリー・ターンズだけです!

また、マウント・クックとフッカー氷河も一緒に見えました。本当に素晴らしい景色です。普段あまり「素晴らしい」という言葉を使うことがありませんが、この時ばかりは他に言いようがありませんでした。キツいキツい階段を上った甲斐がありました。もし体力に自信があるならば是非オススメしたいトラックの一つです。

帰りは同じ道を戻りますが、急な階段を下るので十分に注意しながら降りましょう。下り切るまでがトレッキングです。

【今回歩いたコース】

セアリー・ターンズ・トラック(Sealy Tarns Track)
内容:リターントラック (行き帰り同じ道)
スタート地点:White Horse Hill Campground(Googleマップで検索可能)
所要時間:往復3時間(実質3時間)
靴:スニーカーでも大丈夫だが、岩場も少しあるためトレッキングシューズのほうがよい。
トイレ:スタート地点のキャンプ場にある。
特徴:階段コース。ゴールから先にミューラーハット(山小屋)に行くこともできる。

タスマン・バレー・ウォーク(Tasman Valley Walk)

セアリー・ターンズ・トラックのように階段を登るコースですが、緩やかな斜面なので老若男女問わず楽しめる、往復1時間未満のトレッキングコース。マウント・クックの本当の頂上を見るならココ。

アクセス

国道80号線の途中で「タスマン・バレー・ロード(Tasman Valley Rd)」に入ります。その道路の終点に駐車場があります。駐車場の横にトイレと休憩小屋があり、その裏がスタート地点です。

コースの内容

タスマン・バレー・ウォークは

①タスマン・グレイシャー・ビュー(タスマン氷河展望台)
②ブルー・レイクス
③タスマン・レイク&リバー

の3つのコースがあります。①を行く途中に②があるので、①と②は同時に行くことができますが、③は途中で分岐します。私たちは①②のコースにしました。

こちらもセアリー・ターンズ・トラック同じくほとんどが階段です。でも15分程度で、セアリー・ターンズほど急勾配ではないなのでそれほど大変ではないです。老若男女楽しめるコースです。が、実はこの直前に3時間コースのセアリー・ターンズに行ったばかりだったので私たちは疲労困憊で、足はガクガクブルブルでした…。日頃の運動不足が情けない。

タスマンバレー

途中に②ブルー・レイクが見えました。

ブルーレイク

ブルー・レイクなのにグリーンです。命名当初の1800年代はタスマン氷河の溶け水できれいなブルーだったのですが、近年タスマン氷河が後退してしまい、暖かい雨水が入り込んだことで藻が発生しているためグリーンになったそうです。

グリーンなブルー・レイクを横目に展望台を進みます。

最後の階段です。

タスマンバレーの階段

ここを上りきると…タスマン氷河とタスマン湖です!

タスマン湖

不思議な色をしていますね。氷河が溶けた水は必ずこのような白濁した色をしているのだとか。奥にはタスマン氷河の断面も見えました。これが崩落する瞬間を見てみたいです。

ここからマウント・クックの一番高い山頂を見ることができます。

マウント・クック山頂

帰りも同じ道を戻ります。

ハーミテージホテルではタスマン・バレー・ウォークのツアーもやっているみたいです。日本語ガイドがあるかどうか分かりませんが…。

【今回歩いたコース】

タスマン・バレー・ウォーク(Tasman Valley Walk)
内容:リターントラック (行き帰り同じ道)
スタート地点:Tasman Valley Rdの終点
所要時間:往復40分(実質30分)
靴:スニーカーでも大丈夫。
トイレ:スタート地点にある。
特徴:絶景。氷河の断面が見れる。子供でもお年寄りでも大丈夫。

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