マウント・クックに続きまた氷河の絶景を求めて歩いてきました!ワナカ周辺観光の目玉のひとつです。ロブ・ロイ氷河があるのは、ワナカのすぐとなりにあるマウント・アスパイアリング国立公園(Mount Aspiring National Park)というニュージーランドで3番目に大きな自然保護区の中。この国立公園には3027mのマウント・アスパイアリングをはじめとして2000mを超える高い山々が並んでいます。しかも59種類の鳥(内45種はNZ固有種)や400種を超える蝶・蛾が生息しているのです。国立公園の中にたくさんあるトレッキングコースの中でも、歩きやすい道で氷河を目指せるロブ・ロイ氷河トラックは特に人気です。
スタート地点までの行き方
Googleマップで「Raspberry Flat Carpark」と検索するとラズベリー・クリーク(川)近くの駐車場が出てきます。ここがコースのスタート地点です。ワナカ中心地から1時間10分ほどで着くとGoogleマップは教えてくれますが、プラス20分は考えておいてください。なぜなら、ラスト30分はずっとオフロード(未舗装道路)だからです。まあまあの大きさの石がある砂利道です。この砂利道、スピードが出せないだけではなく、もう1つ試練があります。それは道の途中に浅い小川を渡らなければならい場所が8カ所以上あることです!道沿いに「FORD!」と注意看板が出てくるのですが、これが見えたら浅い小川があります。(ちなみに“ford”とは“徒歩や車で渡るこのできる川の浅瀬”のことを意味するそうです。4文字の単語にこれほど細かい意味があるとは…英語は奥が深いです。)そのため車高が低い車や馬力がない車、二輪駆動の車は注意してください。レンタカーの場合も石によって車体に傷がつくことも考えられるので注意が必要です。また雨が降った次の日は晴れていても増水していることがあるそうなので決して無理をしないようにしましょう。
やっと思いで辿りついた駐車場がこちら。
午前10時の時点では十分な駐車スペースはありましたが、夏の観光シーズンのためかどんどん埋まってきていました。
コースの内容
車をとめてトイレを済ませたらスタートです。コース最初の30分は山の麓までの平坦な道です。この道から眺める南アルプスの山々は壮観です…。最初に写真を撮りすぎて時間を忘れてしまわないように注意しましょう。
歩き始めは雨がパラパラと降っていたので雲がかかっていましたがそれもまた雰囲気があってよかったです。帰りは晴れていたのでさらに素晴らしい景色でした!
30分後にあらわれるのは吊り橋。はい、高所恐怖症には怖かったです。でも下を流れる川の水の透明で綺麗なこと。高所恐怖症の人もぜひ足を止めて下を覗いてみてください。
ここから下の氷河展望所「Lower Lookout」までは約1時間、上の氷河展望所「Upper Lookout」までは約1時間30分です。吊り橋を渡りきると、これまでの草原コースが一転して森の中の道になります。日差しと風が強い日でも気持ちよく歩くことができます。また急な上り坂もないので、息が上がることもほとんどありませんでした。
途中、落石のためか立ち止まらずに進まなければいけないところがありました。ニュージーランドでは本当によくあります。
また、現地のガイドブックにも載っていたインスタ映えのスポットもありました。氷河の溶け水の特徴でもある白濁した水が巨石の間を勢いよく流れる景色は本当に美しいです。
吊り橋から1時間、時間通りに「Lower Lookout」につきました。ここを目的地とする人は少ないようで、少し休憩をしただけで、私たちも氷河を見るのを我慢して先に進みました。
さらに歩くこと30分…ついに「Upper Lookout」に到着!ここからの絶景がこちら‼
写真でこの壮大さが伝わるとは思えないので、ぜひ自分の目で見に行くことをおすすめします!氷河がとても近く感じます。山にへばりつく大きな氷河のスケールはすごいです!ロブ・ロイ氷河は2万年前までこの谷全てを埋め尽くすほど大きいものでしたが、現在進行形で小さくなっているようです。氷河の動きは地球温暖化に関係あるという説もありますが、関係ないという説もあります。氷河も奥が深い…。
帰りは同じ道を戻ります。氷河の絶景が名残惜しくて何度も振り返っちゃいました。次なる氷河はどこにしよう。
【今回歩いたコース】
ロブ・ロイ氷河トラック(Rob Roy Glacier Track)
内容:リターントラック (行き帰り同じ道)
スタート地点:Raspberry Flat Carpark(Googleマップで検索可能)
所要時間:往復4時間(実質4時間)
装備:トレッキングシューズ必須。
トイレ:スタート地点の駐車場と「Upper Lookout」の近くにある。
特徴:初級。氷河を近くに見られる。
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