車は必要なの??
そもそもワーキングホリデーに行くのに車を買う必要ってないんじゃないの?と思っているあなた!いざニュージーランドで生活し始めたら、きっと必要になること間違いなしです!オークランドとかウェリントンなどの大都市では公共交通機関が発達していて、もしかしたら必要ないのかもしれませんが、中規模の都市(クライストチャーチ、クイーンズタウン)や田舎町だったら必ずと言っていいほど重宝します。
なぜなら、中規模の都市だからこそ、その街の裾野が広く郊外で家を借りたり、仕事を見つけたりするからです。また、田舎町で仕事(ピッキングetc.)を見つけた場合ですと、交通手段がなくせっかくの休日にどこにも行けないんです!
また、観光地は各所に点在しています。テカポ湖に夜空に煌めく星たちを見に行ったり、ミルフォードサウンドに大迫力の瀑布を見に行ったり、アーサーズパスで登山に挑戦してみたり・・・車が必須の観光地を挙げていったら切りがないです。
せっかく地球の反対側のニュージーランドまで来たんだから満足するまで何事も体験しないともったいないです!!
私たちももれなく購入
私たちも真っ先に中古車を購入しました。「たった1年間のワーホリなのに車買ったの!?」と思われるかと思いますが、時間に限りがあるからこそ満足いくまで観光したいと思い、中古車の購入を決意しました。
決め手となったのは以下のポイントかなと思っています。
- 公共交通機関があまり隅々まで網羅されていない
- 行きたい、見たい、体験したいことをピンポイントで効率良く巡りたい
- 都度レンタカー借りるのは高い
- 帰国前に売るので手元にお金が返ってくる
ニュージーの中古車事情
ニュージーランドに実際来てみると分かるのですが、古い車がたくさん走ってます!!中古車・クラシックカー天国です!!
特に日本車がたくさん走ってます。ニュージーランドは右ハンドルなので日本で使われなくなった中古車を輸入していたり、品質がいいということでずっと乗り続けていたりするため往年の名車たちが今なおニュージーランドで走っています。近年、ニュージーランドでは空前のエコブームでリユース・リサイクル・リユーズに高い関心を持っています。また、以前からニュージーランド人にはDIYの文化が浸透しており、故障したものはできるだけ修理して使い続けています。というのも、ニュージーランドは他の欧米諸国や日本と違い自国で生産している自動車がなく、輸入に頼っていましたが、いざ壊れたとなるとすぐに部品が調達できるわけではなかったので、代替の部品を使ったり、技術を応用したりして、自前で修理していたようです。ニュージーランド人は根っからの物持ちの良い国民性のようです。
日本だと10万、20万キロ走ったら買い替えの時期とか言われていますが、ニュージーランドではまだまだ現役です。30万キロ走ってやっとガタが出るかなといった感じで、故障箇所が出てきたら腕利きの整備士さんがばっちり修理してくれます。
ちなみに私たちの車もすでに20万キロ超えですが、十分に走ってくれています!!バリバリ走ってもらうためにもちろん日本でいう車検時に徹底的に検査してもらっています。
お気に入りの車を見つける準備
中古車探しの場合、まずは「使用用途」「予算」「最低限の装備」をあらかじめ検討しておきましょう。
使用用途
使用用途とは、例えば長距離移動(ロードトリップ)をしたいのか、買い物や近場の観光地を訪れる程度なのか、車中泊まで行える車がいいのか、などです。ニュージーランドはキャンプ大国なので、至る所にキャンプ場があります。世界中から多くの旅行客が訪れますが、キャンプを目的として来る人は少なくありません。キャンプだけで周遊している人もいます。そんなキャンプ大国なだけあって、キャンプ場の設備は充実しており、有料キャンプ場(ホリデーパーク)の大半はシャワー・キッチン・トイレ完備です。寝床さえ確保できれば快適に過ごすことができます。
キャンプ場はホテルに泊まるより圧倒的に安いので、私たちはキャンプ場で車中泊ができる中古車を探しました。後部座席を倒すと荷室部分がフルフラットになるような車はたくさんあります。
予算
中古車市場に出ている車の値段はピンキリです。年式が古くボロボロの車もあれば、年式が新しく新品同様の車も出ています。自分が購入できる予算内で探しましょう。ワーホリであれば約1年しかいないのでそこまで新しいものはいらないでしょう。私たち含め、私たちが出会ったワーホリの友人は皆偶然にも$2,000 NZDで買っています。基準がないため、これが安いのか高いのか分かりませんが、このくらいの値段でも買えることは事実です。ただし、値段相応の不具合ももちろんあります。すべて同じ車ではないですが、エアコンが効きにくい、窓が閉めにくい、車内灯が点かない、などの故障があります。運転には支障はないため、皆愛嬌だと思ってなんとか工夫して乗りこなしています。所有者それぞれ特有の不具合があるので、ワーホリ中の話の種にもなります!笑
最低限の装備
最低限の装備と書きましたが、気になるようなことがあれば念頭に入れておきましょう。上述しました通り、私たちは車中泊ができるような車を探しました。ちなみにカーナビは付いていないと思っておいたほうがいいです。スマホのGoogleマップアプリとか観光案内所でもらう地図を活用しています。
NZでの中古車の探し方
前置きが長くなりましたが、ここから本題の中古車探しについて紹介します。ニュージーランドでの中古車探しは主に以下の4つの通りです。
- ディーラー
- trademe(トレードミー)
- nzdaisuki(ニュージーだいすき)
- Facebook(フェイスブック)
ディーラー
これは日本と同じで、街の中古車ディーラーさんに直接出向いて欲しい中古車を探す方法です。ディーラーさんは幹線道路に面した店舗が多いのですぐに見つかります。ただし、実際のところ幹線道路に面しているので車もない私たちには不向きであまり利用せずに終わってしまいました。
ただ、予算とか車の種類とかは参考にはなりました。状態はキレイで、しっかり整備されているため中間マージンを取られるので比較的価格は割高です。
trademe(トレードミー)
これはニュージーランド国内最大のインターネットオークションサイトです。住宅から賃貸、中古車、日用品までなんでも取り揃えてます。日本だったら、メルカリやヤフオクといったところでしょうか。欲しいものがあったらまずここをチェックすると言っても過言ではありません。ブックマークに入れておいて損はありません!
探し方もとても簡単。希望する以下の車の条件を指定してあげるだけです。
Make = 車のメーカー (例 Toyota, Nissan, Subaru etc.)
Model = 車種 (例 Corolla, Note, Legacy etc.)
Year = 年式 (例 1990 – 2010)
Price = 値段 (例 $1k – $50k) ←“k”は千という意味なのでここでは$1,000~$50,000
Location = 販売場所 (例 Auckland, Canterbury etc.)
車種にこだわりはなかったので、“Any (なんでも)”、年式はあまり古いと嫌だったので“2000年以降”、値段は“$3,000以内”
私たちは新しめで安くて大きい車を検索していましたが、考えが甘かったです。そんな都合のいい車なんてなかったです。1999年以前製造の車と2000年以降の車ではWOF(NZの車検)を受ける回数が違うので割と値段が大きく変わってくるターニングポイントだと思います。値段と販売場所だけでも候補がかなり絞られるので、あまり車に詳しくない人でも安心です。わからない項目は“ANY”にしましょう。
ニュージーランド中の中古車から選べるので、掘り出しものも見つかるかも!
nzdaisuki(ニュージーだいすき)
ニュージーランドでの生活を考えている方でしたらもうご存知かもしれませんが、日本人向けのニュージーランド生活情報共有サイトです。物の売り買いから生活する上での豆知識、ニュースなども掲載されてます。
その中で中古車を探す際に使用したのが「掲示板 – 売ります・買います」というところ。
「カテゴリ」で「車・バイク・自転車」、「エリア」で購入したい場所を選択してあげると候補が出てきます。ソートをかけるフォームがページの下の方にあるので最初戸惑いました。
ニュージーランド在住の日本人向け掲示板なので、trademeと比べるとヒットする件数は格段に下がってしまいますが、やはりnzdaisukiは日本語でやり取りできるというのは大きいのでここでも探しました。
運良く値段も手頃で、車中泊もできて、売っていただける場所が近くだったので、最終的にこのnzdaisukiで購入しました!
Facebook(フェイスブック)
Facebookで車が買えるの?と思う方もいるかもしれません。私たちもニュージーランドに来るまでは知りませんでした。でもこれが案外使えます。なぜなら掲載している人、見ている人の数が多いからです。さらに、連絡を取る方法もメッセンジャーでのやり取りなので(友達にならなくても大丈夫)、メールアドレスなどの個人情報を教える必要もありません。
使い方は簡単です。Facebookの「Marketplace」というタグで「cars for sale」と検索します。すると売りに出ている車がたくさん出てくるので、購入したい場所(=自分が住んでいる地域)や希望価格で検索結果を絞っていきます。
完全に仲介を挟まない個人売買なので、英語でのやり取り(売手が日本人じゃない場合)や個人売買契約が必要となってきますが、Facebookで車の売買をしている人はかなり多いため、広範囲から車を探すことができます。
欲しい車を見つけたら
希望の車が見つかったら躊躇わずに連絡しましょう。早いに越したことはありません。モタモタしてるとほかの方に取られてしまいます!
売主に主に確認することは以下の4点。
- WOF(車検のようなもの)の期限
- REGO(自動車税のようなもの)の期限
- 直近の整備/修理。そして、それを証明するような領収書を提示できるか。
- 試乗させてもらえるか。
WOFおよびREGOについては別記事で詳細を記載していますので合わせてご覧ください。ちなみに車のナンバーが分かれば、その車が盗難車かどうか、過去の検査状況はどうだったのか調べるCarjamというサイトもあります。ぜひご活用を。
まだ、購入するには安全な車かどうか不安ということであれば、少しお金がかかってしまいますが、pre-purchase inspectionというものがあります。専門の整備士による購入前の検査です。大きなところではAA Vehicle Inspectionでやってます。「AA pre-purchase inspection」と検索すると出てきます。
購入することが決まったら…
購入することが決まったら、正式な契約にするために個人売買契約を結びましょう。
これもそんな難しいものではないです!
車がいくらなのか、いつ名義変更するのか、どの時点まで誰が責任を負うのか、といったことをはっきりさせておくための覚書のようなものです。書式は特にないようです。
ちょっと長くなってしまいましたので、次回【名義変更、WOF、REGO編】へ続く・・・。
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