NZ観光人気ナンバー1!ミルフォードサウンドの楽しみ方を徹底解説!

ミルフォードサウンド クイーンズタウン
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ミルフォード・サウンド(Milford Sound)

ニュージーランドに来たらこれを見ずしては帰れないと言っても過言ではないのがミルフォード・サウンド。世界自然遺産に登録されているフィヨルドランド国立公園の中で最も人気が高く、多くの観光客が世界中から訪れています。ミルフォード・サウンドの魅力はなんと言っても海面からそそり立つ山々の迫力です。氷河によって山が削られてできた独特の地形は日本では見ることができない神秘的で美しい光景で、特に海面から1683mの高さがあるマイター・ピークという山の姿は圧巻で自然の偉大さを感じることができます。

なぜフィヨルドなのにサウンド?

「サウンド」は川の氾濫によってできる地ですが、「フィヨルド」は氷河によって削られた地形に海水が入ってきてできるものです。なので、ミルフォード・サウンドは本来はミルフォード・フィヨルドと呼ばれるべきなのですが、当時はそのような知識がなく、人々の間ではサウンドのほうが定着したそうです。

ミルフォード・サウンドに生息する生き物たち

ミルフォード・サウンドにはフィヨルドの特徴を利用して生きている動物たちがいます。特に出会える確率が高いのはバンドウイルカ(ボトルノーズドルフィン)オットセイ(ニュージーランド・ファーシール)です。また本当に運が良ければ、ペンギンも見ることができます。ペンギンの中でもフィヨルドランド・クレステッド・ペンギンは世界で最も珍しく数の少ないペンギンだとされていますので、見ることできたら本当にラッキーです。

ミルフォード・サウンドへの行き方

ミルフォード・サウンドまでは車(レンタカー)・長距離バス・ツアーに参加の3つのアクセスがあります。

車(レンタカー)

クイーズタウンから中継地点のテ・アナウまでは通常のニュージーランドの国道と変わりありませんが、テ・アナウからミルフォード・サウンドまでの「ミルフォード・ロード」と呼ばれる区間は道がうねり、アップダウンも激しい山道となります。また、「ミルフォード・ロード」は景色が本当に美しいため、運転をしながら景色を楽しむというのはなかなか危険です。近年では観光客増加に伴って、交通事故も増えているといいます。そのため、存分に景色を楽しむのであれば車はベストではないと思います。

長距離バス

各社がクイーンズタウンまたはテ・アナウからミルフォード・サウンドまでの長距離バスを運行しています。「ミルフォード・ロード」区間で数箇所の写真スポットに立ち寄るバスもあるので、リラックスして安全にミルフォード・サウンドに行くには最適です。また、安いチケットを買えば、車で行くよりも安く済む場合もあります(ガソリン代を考慮すると)。

ツアーに参加

長距離バスを運行している各社は、ミルフォード・サウンドでのクルーズ込みのツアーも催行しています。ツアーはクイーンズタウンまたはテ・アナウ発着です。ツアーに参加すれば、安心安全にミルフォード・サウンドへ行くことができ、またクルーズ船の出発時間にちょうど間に合うように到着、そして待ち時間なく帰ることができます。

ミルフォード・サウンドの楽しみ方

日帰りクルーズ

  • 最も人気のあるミルフォード・サウンドの楽しみ方
  • クイーンズタウンまたはテ・アナウ発着のバスに乗り、ミルフォード・サウンドを2時間弱クルー
  • クルーズの内容はほぼ一緒で、複数の会社がクルーズを運行しているため、費用などは各社比べてみるのがおすすめ
  • クルーズ船内でランチを食べることもできる(ツアーに含まれるか追加料金)
  • 割高ではあるが日本語ガイド付きツアーもあり

オーバーナイトクルーズ

  • クルーズ船内で1泊するツアー
  • 日中のツアーでは体感できない夕方・早朝のフィヨルドが楽しめる
  • カヤックや小型ボートに乗るアクティビティ付きのプランもある
  • 催行会社によって船のサイズや部屋、金額は異なる
  • 日本語ガイドがない可能性あり

カヤック

  • クルーズ船よりももっと岸壁と滝に近づくことで大迫力の自然を楽しむことができる
  • クイーンズタウンまたはテ・アナウ発着のプランあり
  • カヤック初心者でも大丈夫
  • 各社年齢制限あり(15、16歳以上)
  • カヤックの途中に入江でランチを食べることもできる(ツアーに含まれるか追加料金)

日帰りクルーズをレポート!

私たちは「クイーンズタウン発着」「バス・クルーズセット」「ランチ付き」「日本語ガイド付き」のツアーに参加しました。予約はHISの予約サイトからできました。

クイーンズタウン出発

集合は早朝7時、クイーンズタウンの中心地にある「Athol St」でした。たくさんの長距離バスやツアーバスがこの通りにあるバス発着所に来ていました。私たちは日本語ガイド付きのツアーだったので、てっきり集合場所に日本人のガイドさんが来るのかと思っていたら、一向に来ず…。そうこうしているうちにツアーバスが到着して、そこに日本人のガイドさんがすでに乗っていました。他のツアーも同じかどうかは変わりませんが、日本人のガイドだけをするのではなく、ツアー全体のガイドを運転手さんと2人でやっているようです。ツアーの参加者は欧米系が8割、日本人が2割という感じでした。運転手さんが運転をしながらいろいろな説明をして、日本人ガイドさんが日本語にしたものをイヤフォンで聞きながらバスの旅が始まりました。

休憩スポットの街 テ・アナウ

最初の休憩スポットであるテ・アナウまでは約2時間30分です。テ・アナウ発着のツアー参加者を乗せたりするために全てのツアー会社がこの街で必ず止まるので、大型バスで大混雑でした。30分の休憩時間でテ・アナウ湖を見に行ったりお土産を見たりできます。

テ・アナウの町

見所満載のミルフォード・ロード

テ・アナウでの休憩を終えると、ミルフォード・サウンドまではノンストップで行けば約2時間ですが、ミルフォード・ロードの途中途中にある景色の良いところで写真撮影のために止まってくれるので、3時間ほどかかります。

最初に止まったのは、「エグリントン・バレー(Eglinton Valley)」という広大な河川敷のようなところです。氷河によって削られたという谷はとてつもない広さで、昔氷河があったことを想像するのが難しいくらいです。

エングリントンバレー

次のスポットは「ミラー・レイク(Mirror Lakes)」。小さな湖が鏡のように背景の山を映し出す光景が人気の場所です。ただし鏡のようになるためには、晴天で無風、そして波をつくるカモたちがいないことが条件だそうです。この日は全ての条件が揃い完璧に山を映し出していました。ちなみに湖の隅に掲げられている「Mirror Lakes」のサインは逆向きになっていて、湖面に映し出されるとちゃんと読める工夫がされていますので、ぜひチェックしてみてください。

ミラーレイク

幾つかの湖の横を走り、硬い岩のため掘っただけで補強の必要がないという「ホーマー・トンネル(Homer Tunnel)」を抜けると、切り立った山々が間近に迫ってきます。ここでも途中景色のよいところで止まって写真撮影タイムがありました。氷河が溶けた水が流れる小川があり、そこで水を汲んでもよいとのことだったので、ペットボトルに入れて飲んでみると…美味しい!煮沸が必要ない安全な水なので飲んでみることをおすすめします!

ミルフォードロードの谷

ミルフォード・サウンド・クルーズへ!

大満足のバスの旅を終えてついにミルフォード・サウンドに到着です。バスを降りるとすぐに観光船ターミナルへ行き、トイレを済ませて指定のクルーズに乗り込みます。クルーズに乗り込むと、お弁当がすでにテーブルに準備されていました。私たちは「和食弁当(Bento)」のプランだったので、人数分のお弁当が準備されているところに座り、船が動きだす前に食べることができました。

クルーズ船
クルーズ船内

動物たちに遭遇!

昼食を済ませすぐにデッキへ!そこに広がる光景は期待以上でした!氷河が山を削って作り出した独特の地形、船から見上げる1600mを超える断崖絶壁、岸壁から流れ落ちる滝…。

滝

また、この日は本当に運が良く、船が動き出してから15分後にはバンドウイルカが姿を現してくれました!船と一緒に泳いで遊んでいるそうで、10分ほどで飽きたのかいなくなってしまいましたが、人生で一番近くに野生のイルカを見て感動しました。この日は2度も遊びに来てくれて、ガイドさん曰く珍しいことなのだとか。また、外洋近くの岩場ではオットセイも見ることができました。

滝に大接近!

ミルフォード・サウンド・クルーズの一番の目玉といえば、「スターリン・フォール(Stirling Fall)」への大接近です。落差155mでフィヨルドランド国立公園の中でも最も水量の多い滝の一つです。ほとんどのクルーズ船はこの滝に近づいて少し停泊するので、この時に船首のデッキで大迫力の滝を体感することができます。しかも、晴れた日に流れ出ている滝の水は氷河が溶けた水のため、何万年?も前の水を浴びることができるのです!(雨が降っている日は雨水が混じります) この滝に大接近するとかなり服が濡れますが、わざわざレインコートを着るほどでもないと思います。

滝に接近
※船上で傘をさすことは禁止されていますので、絶対に濡れたくなければレインコートを持参しましょう。
※滝に接近する際にはカメラなどの浸水に注意しましょう。

クイーンズタウンへ向けて出発

2時間弱のクルーズを終えて、観光船ターミナルに戻るとすぐにバスへと乗り込みました。この日は晴天だったため、帰りのバスを小型飛行機での遊覧飛行(40分でクイーンズタウンまで戻る)へと変更することもできましたが、かなりの高額でした。帰りはテ・アナウで15分のトイレ休憩を取っただけで、あとはノンストップでクイーンズタウンへと戻りました。集合場所と同じ場所に着いたのが午後8時頃でした。

晴れの日vs雨の日

年間200日以上は雨が降っているミルフォード・サウンドをベストに楽しむには晴れの日がいいのか雨の日がいいのか。答えとしては、どちらも最高に綺麗!です。晴れの日のフィヨルドは景色を遠くまで見渡すことができ、青空と緑がとても映えて美しいです。また野生の生き物たちに出会える確率も高くなります。逆に雨の日は多くの滝が出現します。雨と言っても小雨では滝は現れず、土砂降りだと大量の水が流れ落ちる滝を見ることができるため、ガイドとしては大雨が一番いいのだとか。また、雨が止んで2時間で滝は消えてしまうため大迫力の滝を拝めることができたら雨の日でも最高の体験になると思います。

和食弁当vsビュッフェ

ミルフォード・サウンド・クルーズではほとんどの船で追加料金を払えばビュッフェを食べることができます。また、日本語ガイド付きのものだけかは不明ですが和食弁当もあるので、お弁当かビュッフェかを選択できます。ランチの選択のときに考慮しておきたいのが、ビュッフェはかなり並ぶということです。その反対にお弁当は乗船時に準備してあるため並ぶ必要がありません。なので、デッキに出て存分に景色を楽しみたいという人はお弁当を選択するほうが無難だと思います。また、サンドイッチなど買ったものを持参することも可能です。

お弁当

クルーズで船酔いはする?

船酔いするタイプの人はクルーズで船酔いしないか気になるところだと思います。このブログを書いている私はとても乗り物酔いするので、クルーズの前も不安でした。が、結果は全然大丈夫!でした。ただ、私が行った日は本当に晴天で風も穏やかだったので、荒天のときにどうなるのかは分かりません…。他の日に行った知り合いはフィヨルドの中でもまあまあ揺れたと言っていましたので、やはり酔い止めを飲んでおくに越したことはないと思います。

ニュージーランドに来たら必ず訪れるべきミルフォード・サウンド。天気が良くても悪くても最高の景色を見られること間違いなしなので、本当におすすめです!

クイーンズタウン観光情報
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