羽を広げると3mにもなる大きなアホウドリの仲間のロイヤル・アルバトロス。ダニーデン中心地からすぐの場所にあるオタゴ半島には、世界で唯一、街の近くにコロニー(営巣地)があるということで、世界最大クラスの大きさを生で見たい!とロイヤル・アルバトロス・センターへ行ってきました。
ノーザン・ロイヤル・アルバトロス:和名キタシロアホウドリ
ダニーデンのオタゴ半島で見ることができるノーザン・ロイヤル・アルバトロスはロイヤル・アルバトロスの種類の中でも大きな体格で、羽を広げると3mに達します。その大きな羽を羽ばたかせることはあまりなく、風を受けてグライダーのように飛び、飛行速度はなんと最高時速120kmにもなるのだとか。成鳥の平均体重は8〜9kgなのに対して、生後7ヶ月のヒナの体重は10〜12kgと親鳥よりもずっと大きな体になります。そのチグハグでユニークな親子の姿を見ることができるのがロイヤル・アルバトロス・センターです。
ロイヤル・アルバトロス・センター(Royal Albatross Centre)
人間の過干渉や卵を食べる哺乳類の侵入によって繁殖の危機にさらされていたロイヤル・アルバトロスを保護するために、非営利団体と政府によってコロニー(営巣地)は管理されています。ロイヤル・アルバトロス・センターは非営利団体であるオタゴ半島トラストによって運営されており、希少な鳥の生態を多くの人に知ってもらうためにツアーを企画しています。
ロイヤル・アルバトロスを見るにはツアーに参加!
ロイヤル・アルバトロスを見るには、ロイヤル・アルバトロス・センターのツアーに参加しなければいけません。個人で自由にコロニーに入っていくことはできないので気を付けてください。ツアーはインターネットで事前に予約しましょう。なぜなら1回のツアーが18人と人数制限があり、夏は特に混雑しているからです。
ツアーは2種類。①Unique Taiaroa Tour (アルバトロス見学+戦時中の要塞見学 1時間30分 大人62ドル) ②Classic Tour(アルバトロス見学のみ 1時間 大人52ドル)です。私たちは②Classic Tourを予約しました。
ツアー当日の流れ
ツアーの15分前までに受付にてチェックインをします。予約番号を伝えれば大丈夫です。
※ロイヤル・アルバトロス・センターはオタゴ半島の先端にあるため、ダニーデン中心地から車で50分ほどかかります。時間には余裕を持って行きましょう。
チェックインの時に、日本語のパンフレットがもらえます。そして、ツアーの時間になるとここに集合して、隣の部屋へと入って行きます。
アルバトロス見学ツアーへ!
最初の25分はガイドさんによるアルバトロスの説明とビデオ鑑賞です(全て英語)。アルバトロスについて十分な知識を得てから、ついにアルバトロスのコロニー見学です!
見学する場所はこちら。
野生生物にとって人間が近くにいるのはとてもストレスなので、このように窓から観察します。この日はアルバトロスが…いました!写真じゃ分からないですが確かに大きいです!この写真では雄が卵を温めています。
アルバトロスは夫婦で子育てをするそうで、私たちが行った時には雄が卵を温めて雌が餌を取りに行っているところでした。ずっと座ってるだけのアルバトロスじゃちょっと物足りないなぁ、なんて思っていると…雌のアルバトロスが飛んで来ました!
ガイドブックには「アルバトロスは羽ばたかずに風を受けて飛ぶため、必ずしも飛ぶ姿を見ることができるとは限らない」と書いてありましたが、飛んでるよー!写真では大きさが伝わりませんが、3mの大きな鳥が悠々と飛んでいる姿は感動ものでした。1月下旬には卵が孵化してヒナ鳥を見ることができるそうです。30分のコロニー見学でツアーは終了です
センターにはギフトショップやカフェだけでなく展示室もあるのでツアーの前後に見てみるのもいいです。ちなみに展示されていたもののひとつがこちら。
1羽のアルバトロスの胃の中から出てきたゴミです。このゴミで胃はいっぱいになっていたとか。
希少な生き物とされているのは、「人間が希少にしてしまった」からなんですね。色々考えさせられました。
ツアー参加費が少し高いなと感じてしまうかもしれませんが、世界で唯一の観察センター、かつ参加費がロイヤル・アルバトロスの保護活動に使われると考えるといいかもしれません。ぜひ訪れてみてください。
ロイヤル・アルバトロス・センター ホームページ
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